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かつて在籍していた職場で干されてましたが、完全干し(無人の会議室に入れて、何もさせない)ではなくて、インターネットだけは自由にできました。昔だっ
たら、「いまは特にやってもらうことが無いので、ここで(会社を辞めたくなるまで)新聞でも読んでてください」みたいな感じです。 要らない社員を切るのは、激務でやめさせるより、このほうが効きます。激務だと死んじゃうし、3人分仕事していた人が抜けた後の穴も大きいですから。 それでたいていの人は「自分は会社(=社会)にとって無用な存在なのでは?」という「本当のこと」に気付いて、自ら辞表を書きます。それは会社の思うツボ ですが。 私の場合、「自分は会社(=社会)にとって無用な存在なのでは?」という問いには「無用ですが何か?」という開き直りがありましたので、給料を貰って堂々 とインターネットしてたというワケです。 そんなフリーなインターネット環境で発見した法則はいくつかあるのですが、その一つが「こころに聞こえた言葉を検索してみる」です。自分の中の誰かが(っ てまあそれもおそらく自分なのですが)ささやくことがあります。そういう「ささやき」をキーワードにして検索すると、思いもよらない優良コンテンツに出会 うことがよくあります。 世の中には、そういう「こころのささやき」がまったく聞こえない(認識できない)人がいる一方で、それが周囲の人に常時漏れていて始終独り言を放送しているラジオのようなオッサンとかいますが、さすがに私は「精神年齢5歳」と友人に尊敬されているだけあって「こころ のささやき」が外部に漏れるほど精神がユルくありません。で、「あぁ、俺って、ただそこにいるだけの人だなぁ〜」って、声には出さずに"ただそ こにいるだけの人"と打ち込んで検索してみたんです。 あるじゃないですか、そのものズバリのタイトルの本が。さっそく「ペルーのアンデス山脈に源を発し、 ブラジル北部を東流して大西洋に注ぐ大河」に行って「1-Click」して、無料の百科事典でその小説が映画化されていたことを知ってDVDを注文し、その原作者のプロフィールを知って関心したり、その過程で、「ウィキペディア」という社名が存在することがわかったり、「インターネット」という社名だって複数あることがわかりました。 でも、数ヶ月もそういう状態が続いて、さすがに事業本部長から「こいつはなかなかやめそうにない粘り強い男だが無用な存在だ」と認められ、「お願いだからやめてくれ」ということで、それなりの条件を提示してきたので退社を承諾したのでした。 |
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