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スーパーのレジの話である。 昨今、スーパーのレジでは極限まで電子化、合理化が追求された結果、 商品が入っている赤いカゴから、 スキャン済みの商品を入れる緑のカゴへ移すことができれば、 だれでも務まるようになった。 それは、POSというシステムで、 縦型スキャナーという装置のおかげである。 商品を赤いカゴから緑のカゴへ移動する途中で、 商品のバーコードが自動的に読み取られ、 合計金額が集計される仕組みである。 それが登場する前は、レジのテンキーに金額を打ち込んでいたので、 当然、打ち間違えが発生していたのだが、それはなくなった。 だれでも務まるとはいえ、そこにはやはり上手い下手がある。 まだ不慣れな「研修生」のバッジを付けている店員の動きには無駄が多い。 それは仕方がない。 しかし、ベテランの店員であっても、 商品の取り扱いがゾンザイであったり、 バーコードを2度読みさせてしまったり、 バーコードの読取に失敗したり、 「カゴ詰めの掟」を守らない者がいたりする。 「カゴ詰めの掟」 それは、スキャン済みの緑のカゴに商品を入れるときのルールである。 しかも、それはだれが決めたものでもなく、 どこかに明示的に書かれてあるわけでもなく、 ただ、そのレジの現場にのみ存在する暗黙のルールである。 箱物のみならず形が不定形のものであっても、 無駄な隙間なく上手く組合わせて詰めるとか、 複数購入の同じ商品ものをまとめて通すとか、 瓶や缶などの硬くて重いものを下にするとか、 冷たいものと温かいものを混在させないとか、 やわらかいものを最後に上にそっと置くとか、 荷崩れしない程度にできるだけ積上げるとか、 詰込むべき位置を瞬時に判断したりとかなど、 この9行のようにキッチリ商品を詰込みたい。 それが「カゴ詰めの掟」だ。 |
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