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どの家にも、古い写真の1枚や2枚はあるはずだ。
戦前、カメラは高価で、フイルムも貴重だった。
裕福な人でも、何か特別なことがない限り、写真を撮ることはなく、
今のように小学生がケータイでフツーに撮影するという時代ではなかった。
親からの財産は無かったが、
古い写真は捨られずに残され、引き継がれた。
子供の頃は、知らない人ばかり写っていて、
興味はあまりわかなかったのだが、
いまでは、親戚の誰それの若い頃だな。
と、判明したりして、大いに感動したりする。
中1の時、保育園の遠足の集合写真を教室に持っていった。
小学校の6年間、地域の4校くらいにそれぞれが分散したあと、
再び、中学で同じクラスになった級友たちが集まり、
「これ、お前じゃないか!!」
「なんだぁ、保育園では、同じ組だったのかよ!!」
「こいつは、○○だよっ!! ガハハハ………」
などと、お互いの保育園児の顔と中学生になった風貌を見比べては、
大いに盛り上がった。
映画「ブレードランナー」に登場するアンドロイドたちは、
自らのアイデンティティーのよりどころとして、
自分の写真を後生大事に持っていているシーンが印象的だった。
誰にでも、大切な写真の1枚や2枚はあるはずだ。
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