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最後の一本のピンがグラグラしているときに、何度も床ドンして振動を伝えてピンを倒そうとする人。

自分の手を離れたあとに、首を傾げたり、腰を捻ったり、手であおいで風を送ったりして、ボールの軌道を変更しようしている人。（→【2】驚異の念力投法）

絶対無理です。

ボウリングに限らず、テニスだって、卓球だって、野球だって、サッカーだって、ボールが離れたあとは物理的に影響を与えることは不可能です。

なかには、その場でひざまずき両手を合わせる人さえ存在します。

念じてストライクになるならプロボウラーはみんな強力な念力の持ち主です。

投球後の無意味なアクションが一連のフォームに組み込まれてしまっている。

たまたまそれでストライクになることがあっても、あなたの祈りが通じたわけではありません。

投げたあとにすべきこと。

それは、ボールの通り道をしっかり観察して、ねらった通りの結果が得られたかを見届けることに尽きるのです。

レーンの状態を推測し、次の投球動作を補正するための重要なデータを取得するのが目的です。