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たいくつな電車の中でもだいじょうぶ。どこでも読める短めコラム
アモルの持ち方もくじ

キョーレツなアイテムをミラクルチョイス

洋服が好き過ぎて、古着屋の店員をしていたことがあります。

激ヒマな店だったので、客あしらいは滅多になく、商品のディスプレイや入れ替えなどで時間をつぶしたものでした。

コーディネイトを考えてマネキンに着せたり、一押しアイテムを店先に移動したり、たまには自分の欲しいヤツを取り置きしたりして過ごしました。

一般的に、男性の場合、洋服には関心のない人がほとんどですが、アパレル関係、同業者、ファッションに強い関心がある人どうしは、お互い会えばそれとわかります。

その外観からテーマやコンセプトが伝わってくるのです。それらのメッセージをどれだけ読み取れるかは、受け手の側の力量、眼力次第です。

まったく服に興味がない人にとっては、街には「洋服を着ている人」か「全裸の人」の2種類しか歩いていないともいえます。

前フリが長くなりましたが、梅雨明け前の横浜で、キョーレツなアイテムを着こなしている中年男性を発見しました。

白ヒョウ柄、素材は(たぶん)フェイクファーで、中ボア(ということは冬物?)のショートパンツ(半ズボン)。

白ポロ(イン)で、チロリアンハットをかぶり、リア両サイドに装着したオプションのカゴに荷物を満載した自転車に乗っていました。

リア両サイドにカゴを装着した時点でヤバイのですが、それはさておき、問題は帽子。

チロリアンハットは難易度高。

でも、白ヒョウ柄のショーパンのみに目が釘付けになるため、あとで聞かれても、おっさんがどんな帽子をかぶっていたかまでは思い出せないでしょう。

ハーパンじゃなくてショーパン。

よく、左右の前ポケットの中袋が前からハミ出している類のやつ。それってメンズじゃねーだろっ! 絶対レディースだろっ!

本来、短パンをはいて許されるのは女子。男性なら小学生、あるいはアスリートのみ。

浅グロ小太りのおっさんが普段着使いするアイテムとしては、マジありえないミラクルチョイスといえましょう。

たとえば、パステルカラーのプリント柄のタイツを女子がはくのではなく、髪を染めた高齢の男性がはいていたら、それは間違いなく某小説家です。

人はそのファッションで個性を表現し、自己主張するのです。

白ヒョウ柄のショーパンのおっさん。

街の風景にすっかり溶け込んでいて、一般の人はだれも気が付かないはずです。プロの目からは逃れることができませんでした。

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