ニオイを食べる

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ニオイを食べる

食べ物は、味覚だけではなく視覚や嗅覚も重要といわれています。

もし、香りがないと味もわからなくなるそうです。

「新発売のコーンスープいかがですか？」

学生時代、イベント会場でのアルバイト。

そのブースの裏で、私は巨大なナベに水を大量に入れ、

それを沸かして、ダンボール箱からコーンスープのもとを取り出し、

封を開けては入れ、封を開けては入れ、封を開けては入れ、

棒でぐるぐるぐるぐるかき混ぜて溶かして、溶かして、溶かして、

朝から晩まで連続してコーンスープを作っていたのでした。

底に粉が沈殿するので、焦げ付かないように休みなくかき回します。

おいしくなっているかをチェックするためにときどき味見をします。

それでわかったのは、底が少し焦げるころから味が変化したことでした。

さらに判明したのは、その後しばらく尿がコーンスープのニオイになったことです。

お食事中のかた、すいません。こんなこと書いて。