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たいくつな電車の中でもだいじょうぶ。どこでも読める短めコラム
アモルの持ち方もくじ

アモルの持ち方

「ルーブル美術館展」に行きました。

この手の展覧会、来場者をよく観察してしまいます。

もちろん、絵も観ますけど。



ほとんど、というかまったく展示物には目もくれず、ぞろぞろと歩く群衆のあとを雑談しながら移動しているだけのカップル(←少しは絵を見てよ)。

"展覧会に行く日という設定のコーデ"をキメてきたオシャレさん(←古風な表現)。

そして、アート好きのオバサマ二人組み(←必ずいる)!



「アモルを売る女」ジョゼフ=マリー・ヴィアン

一番印象に残ったこの絵。

西洋の絵画によくでてくるモチーフ。背中に羽が生えてて空中に浮遊している赤ちゃん。アモル(=キューピッド)。

それを数体カゴに入れた女が、客とおぼしき高貴な女性とその従者とともに描かれています。

「奥様〜、元気なアモルですよ〜、一匹(一羽もしくは一人?)いかがですか〜?」

売り子の女はチョウチョの羽を持つようなぞんざいな手つきでアモルの羽つかんでぶらぶらさせています。

絵の横の掲示には「古代遺跡の壁画を元にして描かれた……」くらいしか説明が書かれていません。



え〜、そうやって持つんだ!?

羽ちぎれそう!

どこで捕まえたの?養殖?

当時は、キューピッドってフツウに売ってたの?

つか、ローマ神話の恋の神なのにそもそも売買していいの?

これを一匹(一羽もしくは一人?)買えば(飼えば)、意中の男性のハートを射止めることができますよってこと?

と、つぎからつぎへと疑問がわいてくる不思議な光景なのです。

少なくとも、この絵に初めて出会う一般的な日本人にとって……。



で、例のアート好きのオバサマ二人組み登場!

「なにかしら、あの羽のところつまんで売っているのは」

「ああ、わかった!お人形さん売ってるのねー」

「そうねー、かわいいお人形さんよねー」

あれ、お人形さんじゃなーーーーーい!

聞いているほうも同意すなーーーーー!

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