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通勤通学の友。駅間で読める短編小説
「300文字小説」作品集もくじ

もう一つの宇宙


時空のゆがみが生じたとき、隣接する平行宇宙と交差する。

そのとき、もう一つの宇宙の様子をみることができるはずだ。

ただし、向こう側の世界を観察できるのは数百年に一度。しかも、わずか数秒間。

今回がたった一度のチャンスだ。



「博士、やっと完成しましたね!」

「わしはもう歳をとって、すっかり目が悪くなってしまった。きみ、視力は大丈夫か?」

「はい。両目とも2.0ですからバッチリです!」



準備完了。待望の瞬間が刻々と迫る。

「よし。いよいよだ。たのむぞ」

助手は検出装置の小さな穴をのぞきこんだ。

「……。あれれ?……。う〜ん。あ〜」

「おいおい。何が見えるのだ。は、はやく教えてくれ!」

「だれかがこちらをのぞいています!」

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