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時空のゆがみが生じたとき、隣接する平行宇宙と交差する。 そのとき、もう一つの宇宙の様子をみることができるはずだ。 ただし、向こう側の世界を観察できるのは数百年に一度。しかも、わずか数秒間。 今回がたった一度のチャンスだ。 「博士、やっと完成しましたね!」 「わしはもう歳をとって、すっかり目が悪くなってしまった。きみ、視力は大丈夫か?」 「はい。両目とも2.0ですからバッチリです!」 準備完了。待望の瞬間が刻々と迫る。 「よし。いよいよだ。たのむぞ」 助手は検出装置の小さな穴をのぞきこんだ。 「……。あれれ?……。う〜ん。あ〜」 「おいおい。何が見えるのだ。は、はやく教えてくれ!」 「だれかがこちらをのぞいています!」 |