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通勤通学の友。駅間で読める短編小説
「300文字小説」作品集もくじ

たった一人の男


運良く始発駅で乗ることができた。余裕で座れた。

これでひと眠りできる。しめしめ。

ゆりかごのような電車の揺れ。

おかげで十分に睡眠をとることができた。

眠りも浅くなったころ、ある考えが浮ぶ。

もしも、この世でたった一人しか男がいなくなったら……。

彼女いない歴イコール実年齢の俺みたいなやつにとっては、きっと天国になるだろうな。

などと、くだらないことを考えている場合ではない。もうそろそろ、降りるころだ。

ちょうど電車が駅に止まった。いまどのあたりだろうか?

むむっ!どうも周囲の様子がおかしい。

どうやら寝過ごしたようだ。おまけに女性専用車両になってるじゃないかっ!

ドアがしまった。次の駅まで寝たふりをするしかない。

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