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通勤通学の友。駅間で読める短編小説
「300文字小説」作品集もくじ

ゆめうり


やきそば、たこやき、金魚すくい、……。人混み。

なぜか、その屋台には一人の客もいない。

「らっしゃい」

薄暗い裸電球の下、お守りのようなものを並べている。

よく見るとそれぞれには小さな文字が書いてある。

さかな、とり、うし、むし、さめ、……。

冷やかし半分に聞いてみた。

「これを買うと、魚とか、鳥とかになる夢が見れたりして?」

「そう」

なるほど。

「で、いくらなの?」

「1個千円」

ムカッ!でも今日は縁日の最終日。そろそろ祭りも終わる時刻。

「じゃあ、これ」

「一つでいいんですかい?」

こんな子供だましに2千円も出すやつなんているもんか!

家に帰ってから、中を開けると書いてあった。

『夢から覚めるには、「さめ」が必要です。』

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