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やきそば、たこやき、金魚すくい、……。人混み。 なぜか、その屋台には一人の客もいない。 「らっしゃい」 薄暗い裸電球の下、お守りのようなものを並べている。 よく見るとそれぞれには小さな文字が書いてある。 さかな、とり、うし、むし、さめ、……。 冷やかし半分に聞いてみた。 「これを買うと、魚とか、鳥とかになる夢が見れたりして?」 「そう」 なるほど。 「で、いくらなの?」 「1個千円」 ムカッ!でも今日は縁日の最終日。そろそろ祭りも終わる時刻。 「じゃあ、これ」 「一つでいいんですかい?」 こんな子供だましに2千円も出すやつなんているもんか! 家に帰ってから、中を開けると書いてあった。 『夢から覚めるには、「さめ」が必要です。』 |